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独自な目線と解釈が癖になる。ライフハックやレビューブログ。

かっこいいアニソンロックはジャンルも重要!バンド物とは限らなウイ。

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まず始めに。世の中には様々な音楽ジャンルがあります。ぱっと思い浮かべてみますね。HR/HM、そしてその中にも細かいカテゴライズがあり、ヘヴィロック、ミクスチャ、ポストロック、エモ、スクリーモエレクトロニカ、あー、あと50は言えそうですが、置いておきまして。

 

昔、私がパソコンを所持したあたりは、まず一番先に、ネットで音楽を聴きまくろうと思いました。それほど音楽は私にとって、切っても切り離せないものでした。

 

そして、当時はチャットルームが全盛の時代で、私は夜な夜なチャットルームに足を運ぶことに。そうすると、そこで私は気がついたことが一つありました。

 

世の中の人は、決してすべての人に当てはまるわけではないですが、必ず「一つのジャンル」しか聴かない、ということが、大勢の音楽ファンの方とお話しをしていて、わかりました。

 

私はそれが、非常にもったいないことだな、と思いました。世の中には様々なジャンルの音楽があるのに。アニソンも非常に豊富なジャンルの楽曲があり、だからこそ物語とシンクロするのだとも思います。

 

そこで、ごく私的にではありますが、ロックのジャンルや歴史、楽曲のバックボーン、元ネタなども交え、私的アニソンお勧めベスト!と言った内容のお話しをさせていただきます。一人でも多くの方に、共感していただけたら嬉しいなと願いながら、楽しんで記事を書き進めていければと思っております。

 

 

 

アニソン私的お勧めベスト!私のUSBメモリの中身。

まず、アニソンのロックとは?という私の考える定義だけ、ご説明させてください。

アニソンロックの定義
  1. 決してロックバンドが演奏しているとは限らない。
  2. 決して歪ませたギターが入っているとは限らない。
  3. 現代音楽はほぼすべての楽曲がロックと広義で位置付けられている(さすがに演歌は演歌ですが)
独自解釈ですが

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と、それらを踏まえた上で、お話しをさせていただきますね。

 

 

あの森で待ってるボンジュール鈴木

この曲は2015年1月に放映されたテレビアニメ「ユリ熊嵐」のOP曲です。まず教会の鐘の音から始まり、そこに美しい多重録音のコーラスが流れます。そして、ボーカルが流れ出すと、それまでのアニメ楽曲ではほとんど例がなかったと思われる、綺麗なウィスパーヴォイスが流れます。

 

間を十分にためにためた「そっと・・・」という言葉から突入していくサビは、官能的であり甘美であり、なんともドラマティックであります。そしてOP映像も官能的であり甘美なシーンの連続。楽曲と映像が高い次元で、日本のアニメーションの「KAWAII」の究極を表現したように感じました。

 

またこのアニメ「ユリ熊嵐」では、主な楽曲を「ボンジュール鈴木」が手掛けてくれました。ユリ熊嵐の映像作品の特典として収録された楽曲「たべちゃいたいの」は近年ではめっきり耳にすることが少なくなってきた、渋谷系サウンドを彷彿とさせるナンバーです。

 

シューゲイザーなギタサウンドと、渋谷系のポップな感じ、セリフは歌い上げるわけではなく、セクシーに語り掛ける。これはかわいい!

 

そして、アニメ「ユリ熊嵐」のEDは「八王子P」によるものでした。こちらもすごくかわいい!!!サウンド自体はDTMになっていて、機械的なビートで一気にはじけていくサビは車で爆音で聴くのもお勧め。北欧的な映像とマッチしていてとても素敵な楽曲でした。

 

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りょお

あの森で待ってる」のご紹介でしたが、ユリ熊嵐で使用されている楽曲に関しては、非常にコンセプチャルで、すべてかわいくておしゃれな楽曲ばかりです

 

 

SerendipityZAQ

私は音楽とは?と聞かれると、「物語と同じ意味」と答えるようにしています。ちなみに車とは?と聞かれると、「クラブ又はライブハウス」と答えています。ZAQさんの楽曲「Serendipity」は2016年に放映されたテレビアニメ「フリップフラッパーズ」のOP主題歌です。

 

こちらの楽曲のサウンドは、手法としてはDTMに近く、シンセサイザーの音が主軸になっています。そこにZAQの伸びやかなヴォーカルがマッチします。リズムや音全体は機械的ですが、物語が持つ一つの側面が表現されているなと思います。

 

ちなみにこの「フリップフラッパーズ」のED曲は、とても物語のファンタジーな側面を表現した楽曲になっています。こちらはストリングスなどの有機的な音が主軸の楽曲で、何よりも一度も聞いたことがないような、不思議なメロディラインがとても心に残ります。

 

まるでジブリを彷彿とさせるような、手がこんだED映像もとてもgoodです。

 

 

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りょお

こうしたデジタリックに機械的に攻めてくるビートも、カーステで聴くとめちゃかっこいい。OP、EDとも物語が浮かぶ楽曲になっています。

 

 

 daze・じん ft.メイリア from GARNiDELiA

こちらの楽曲はテレビアニメ「メカクシティアクターズ」のOP主題歌です。当時からカゲロウプロジェクト、略してカゲプロと言われる、物語?なのかな?私はテレビアニメの「メカクシティアクターズ」しか知らないので、ファンの方には怒られるかもしれませんが、とても人気があったのを覚えています。

 

ですが、仕事も忙しいですし、テレビアニメもまったく見てる暇もなく、そんなときにたまたまBS放送を観ていたら、放映されたのがこのアニメ。しかも5話くらい。冒頭からエネの前身である女の子のバーチャルゲーム画面から始まるのかな?

 

そこで流れていたのは、「LiSA」さんがヴォーカルの楽曲。カッティングがとてもかっこいい!それが私の「じん」と「daze」との出会いでした。

 

「daze」はテレキャスターのカッティングが非常にキレキレで、ロック好きな方が聴いても、「コピーすると決まるだろうな」と思わせる楽曲です。そして、とにかくたたみかけてきます!最終的には弦を何度も叩きつけるようにして終わるところも、ヤケクソ感が出てて、それもまた痺れます。

 

ロックってそんなものだと思います。半ばヤケクソで、なげやりなところがあっても、聴いてて面白い。「メカクシティアクターズ」は劇中で、LiSAやメイリア、キャラクター声優が歌う、とてもかっこかわいい楽曲が流れているのも魅力の一つ。それを集めたアルバムは非常にクオリティが高く、ギターがかっこいい!

 

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りょお

「じん」さんて何者なんですかね?いつも思うのですが。マルチすぎませんか?

 

 

PUNCH LINE!・しょこたん♥でんぱ組

こちらの楽曲はノイタミナ枠で放映された「パンチライン」のOP主題歌です。作曲はヒャダイン氏によるものです。

 

私はあらゆるアニソンの中で、この楽曲が一番衝撃を受けたと言っても過言ではありません。

 

その理由としては、まず楽曲の構成の複雑さ、意味不明さ、サビの盛り上げ方、などがあります。サビに関しては、色々伏線を仕込んで、サビで大爆発するように仕組まれてあります。

 

元々、音楽は自由ではありましたが、実際「自由」な音楽をつくるには、多くの音楽知識と、演奏経験は欠かせません。このようなよくできた、そしてとてもかわいい楽曲を聴くことができて、私は本当に感謝さえ覚えます。よろしければ、とてもアゲアゲな楽曲ですので、皆さんも是非、聴いてみてください。

 

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りょお

やったらと賑やかなところももイイですよ!

 

 

ハートリアライズTia

私が一番好きなテレビアニメは?と聞かれたら、迷わず「ノラガミ」と答えます。「ノラガミ」に出てくる男の子や女の子は、いわゆる萌えキャラや、奇抜な髪型をしたキャラではなく、「どこにでもいそうな普通な人たち」

 

だから「壱岐ひより」なんか、どこにでもいる普通の女子中学生だから、私にはかわいく映るし、夜トちゃんだってジャージにスカーフだからかっこいい。

 

そしてこの物語の主軸になるテーマは「家族」だと思います。神と神器はみんな家族のようなもの、そしてひよりも。

 

ハートリアライズ」はそうしたテーマが、ぎゅっと凝縮された楽曲になっています。まず始めに「君の名前」から始まる歌詞。そして、ピチカートを用いた演奏手法。跳ねるようなリズムに心躍らされます。

 

何度も何度も聴いては、家族の事や大好きな人の事を考えさせられる、私にとっては大切な楽曲となっています。

 

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りょお

ちなみに1期と2期のOPは、かなり個性的なバンドをチョイスした印象。その世界観もとても映像にマッチしていました。

 

 

放課後ティータイムけいおん!!

私は「けいおん!!」というアニメには、いまいちハマれませんでした。しかし主要キャラクター達が劇中で演奏する?(本当に内容はよくわからない)楽曲は、瞬く間に大ヒット。

 

その中でも、この「放課後ティータイム」のイントロはギターで始まる。

 

デレデレッデーレ、デッデッレー。スライド、スライド、カッティングと縦横無尽に、自由度の高いリフ。このグルーヴ感は、ヒットを生み出そうとしている卓越したミュージシャンじゃなければ、出せない音だなと思いました。とにかく演奏がすごい。一言で言うと「音が縦横無尽」と言った感じ。粗削りに自由に聴こえるが、実は粗削りに自由に聴こえるように計算された演奏が、聴き手の聴覚をすごく刺激してきます。

 

参りました。そう感じたのを今でも思い出します。

 

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りょお

あのイントロの破壊力には勝てるわけないよね・・・。

 

 

不思議色ハピネス・小幡洋子

こちらの楽曲は1985年のテレビアニメ「魔法のスターマジカルエミ」のOP主題歌です。

 

この記事をここまで読み進めてきた人も、この曲のどこがロックなの?とお感じになられるかもしれません。しかし、私はこの曲は非常にロックそのものだと思います。

 

そして、私が生まれて初めて大好きになったアニソンでもあります。この曲には、この作品が持つ「哀愁」が表現されているように思います。そして作品全体の雰囲気も、こうした作品には珍しく少し枯れています。

 

この「枯れ」というワードは1990年代のロックシーンでは、よく多用されるようになりました。「枯れ」こそがロックだとばかりに、Radioheadを中心に枯れた音が流行りました。

 

ただ、こうして流行する前に、私は心のどこかで、こうした雰囲気こそロックなのでは?と幼少の頃より感じていたのだと思います。

 

アニメ自体も、すごく明るい、とうよりは葛藤や焦燥などがよく描かれていました。そうしたところも、ものすごくロックだと私は感じるのですが、皆さんはどうお感じになりますか?

 

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りょお

わたしの中ではRadioheadMANSUNやTheCooperTempleClauseやTRICYなんかと同じくらいロックです。

 

 

かっこいいアニソンロックについて私見

 このように。(どのように?)私はロックの話しや、アニソンの話し、音楽観などを周囲の人にお話しをすると、周囲の人はまったく理解してくれません。

 

ロックもAmやEmの中の音をただグルグル回ってるだけの時代から、目まぐるしく移調する時代になりました。でも、実はそれこそが音楽の姿だとも思うし、これから音楽はあとどこに行くんだろう?とおも思います。

 

ただ、やはり、私は音楽はものがたりと、同じものだと思います。音楽はものがたりであり、ものがたりは音楽です。だから私はアニソンに惹かれ続け、これからも素敵なものがたりが語られる限り、アニソンも聴き続けます。

 

いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけましたか?何か皆さんの中に素敵に鳴り響く音楽が見つかったなら、幸いに思います。私も書いていて楽しかったです。続きを書きたいなぁ…またお会いしましょう。